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『無人島に何か1つだけ持っていけるとすると』という問いは基本的にムリゲーという話

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人類はどうしてこの手のくだらない質問を好むのでしょうか?そう思わずにはいられません。

 

そもそも、この問いには『無人島で生き残るために』なにか1つ持って行くとしたらという裏の意図が隠させており、何のサバイバル経験もない我々文明人が無人島に行けば餓死します。間違いなく。

 

タイトルで無理ゲーといったのは大きく2つの意味があり、1つ目がまず問題そのものの欠陥。2つ目は『1つだけ』という条件です。

 

1,定義不足

 

1つ目の問題そのものの欠陥とは、そもそも無人島のスペックや気候条件が明記されていないという『定義不足』が問題です。

 

同じ無人島でも気温が40℃ある常夏の島と、-20℃の極寒の島では持っていくものの優先順位が変わります。その時点で、まず答えがばらけます。

 

採れる植物や動物、危険生物の存在など自然の影響も考えないといけません。食料がなければ死んでしまいますし、危険生物がいればうかつにジャングルに入れないという問題も発生します。そもそもジャングルもなく、ヤシの木だけの島だったらという条件も書いてあればまた持っていくものも変わります。

 

ひょっとしたら30年前に人間が住んでいる可能性があるということで、ライフラインがある可能性もある。これも問題内にあるかないかで難易度が大きく変わっていきます。電波が通れば、持っていくものに「携帯電話」と言えば、それを使い助けを呼ぶことができるためこのゲームは証明終了。

 

つまり、この問いは定義不足となのです。

 

2,『1つだけ』

 

文明人が1つだけモノを持っていったところで何とかなるはずはありません。

 

ある人はこう答えるでしょう。あとは頑張って火を起こして、水とか食料手に入れて家建てればいいんでしょ?

 

皆さんは生まれた時から当たり前のように周りに人類が数千年かけて蓄積した技術があるのでわからないかもしれませんが、皆さんの家も食べ物もライフラインもすべて技術の賜物です。

 

そして、それがどのようにして造られているかが分からない以上、それを無人島で再現することは時間がかかりすぎるため不可能です。

 

そもそも、文明は複数人のマンパワーがあってこそ初めて成り立つものです。

 

1人で狩りも住居づくりも料理も火おこしも水や木といった資源も全て手に入れようとするとその労働量はブラック企業の比ではありません。1日22時間労働で月月火水木金金です。無理ゲーです。

 

そのため、無人島には原始時代の暮らしの技術についての情報から始まり、ガスがなくても効率的に火を起こせるツール、どんな水も安心して飲めるようにするツール、雨風を手っ取り早く防げるツールなどなどなどなどなど、たっっくさん用意が必要です。あとは人数も。

 

つまり、この質問自体が偏差値3000の無理ゲーであり、デートなどでお気軽☆に質問するような題材ではありません。センター試験で出そうものなら出題者は非難殺到。二度と問題を作らせてくれなくなるので、センター試験作問者は注意しましょう。

 

そのため、この手の相手の価値観を手っ取り早く掴む質問としては、『焼きそばにマヨネーズつける派つけない派』とかのほうがその人の食の嗜好を測ることができる分マシだと思います。

 

ちなみにボクが無人島に何か1つだけ持っていくのであれば、時限式の核兵器を持っていきます。浜辺から1㎞ほどの場所に設置し、爆発させることにより、衛星や海上警備の人間が嫌でも気づき、無人島に助けがきやすいためです。

 

次回、核の冬編でお会いしましょう。さようなら。

 

 

 

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